良い下塗りの選定と仕上げ塗料の効果を最大限に引き出す方法とは何か。
•外壁、屋根は4回塗り
•付帯部は全て3回塗り(木部、鉄部以外の軒天、雨樋も下塗り)
基本的に塗装をご検討のお客様は築10年以上か前回塗装10年以上経過が大半です。
前回の塗装塗膜を拝見すると、塗膜がぺろっとめくれ、劣化した下地が丸見えでした。密着不良による剥離です。
初めにシーラーを入れて劣化した下地を固めていればこんな事にはならなかったでしょう。別現場では塗膜がパリパリ剥がれてヘアークラックが多い…、サーフやフィラーなどの下塗りでは無くシーラーを下塗りとした3回塗りだったとお聞きました。
どちらも3回塗りをしていたはずなのになぜ不具合が起きるのか、仕上げ塗料の耐久年数は紫外線による塗膜の色褪せや防水性の低下を基準にしていますので対応年数を超えても剥離やヘアークラックは起こりません。
(大幅に超えている場合はこの限りではありません。)
つまり下地の劣化状況を考えずに下塗りを選定した事で起きた施工不良なのです。
弊社の4回塗りとは下塗り2回、仕上げ2回の計4回塗りです。
例)
外壁(サイディング、モルタル)
・1回目、シーラーで吸い込みが止まるまで下塗り
・2回目、サーフやフィラーで膜厚をつけます。
・3回目、4回目、仕上げ塗料をたっぷりと塗装します。
屋根(スレート、コロニアル)
シーリング材で屋根材の割れ補修をして下塗りを吸い込まなくなるまで2回、3回塗っていきます。下地状況や前回塗装の影響が関わるので絶対とは言い切れませんが、少しでも長く保つように。そんな思いで施工させて頂いております。
こんなパターンもあります。
2025年現在から築10年〜15年前後の建物(サイディング)はフッ素コーティングやセルフクリーニング機能が付いた外壁が主流になってきていて一般的な下塗りを塗装してもすぐに剥がれてしまいます。
これを難付着性サイディングと呼び、より密着に特化した下塗り塗料「万能型シーラー」を選択しなければなりません。ガルバリウム剛板も素材の耐久性が高くこれに当てはまります。
弊社ではサイディング外壁、ガルバリウム剛板には万能型シーラーを1回目に必ず下塗りします。鉄素材には防錆効果の高い2液型錆止めを使用し、長持ちする事にこだわっております。基本的に保証の少ない付帯塗装も弊社は5年以上です。
知識と経験で得た答えを実践し10年後20年後にまたブルーレイにお願いしたい。
そんな答え合わせが出来ることを信じて取り組んでいます。